11月30日(金)から12月2日(日)の3日間にかけ、渋谷のゲームチェンジャーズスタジオ「EDGEof」にて開催された「工芸ハッカソン2018」。
展覧会やトークセッションなどを通じ、伝統技術や手仕事とアートやテクノロジーの融合による日本発の産業・文化イノベーションの可能性への期待をさらに高めることのできる機会となりました。
展覧会 Exhibition
参加7チームがそれぞれの「今」を展示。終始多くの方が訪れ、にぎわいました。
ギャラリートーク Gallery Talk
各メンバーが立ち会い、直接説明を行うギャラリートークは、チームの価値観や作品についての理解を深めることのできる機会となりました。
トークセッション Talk Session
11月30日(土) 18:00から行われたトークセッション。
冒頭、各チームのこれまでについての報告や展示内容にについての発表があり、その後、ゲストスピーカーである林千晶さん(ロフトワーク代表取締役)、菱川勢一さん(映像作家 / 写真家 / 演出家 武蔵野美術大学教授)を交えてのトークを行いました。
ゲストスピーカーのお二人からは、昨年度きりで終わらないチームの活動へ賞賛がおくられ、さらに菱川さんからは、「チームの作品に共通する美しさ」への気づきや、「富山県高岡市が持つ技術や人があったからこそ生まれた取り組みではあるものの、日本には全国各地に同様の問題を抱えている場所がある。この取り組みが全国に横展開していけば良い」というお話もありました。
林さんからは、「技術は維持していくだけではなく、アップデートしないと廃れていく」と、チームのこれからへの期待を込めてのアドバイスがありました。
異業種のメンバー同士がタッグを組むチームであるからこそ、「チーム内でもめることは?」の問いには、各メンバーから包み隠さないコメント。会場に笑いが起こる場面も。
日本における伝統工芸や技術の現状、異なる分野の融合が生むイノベーションへの希望、チームとして継続し活動するということ・・・改めて工芸ハッカソンの意義を振り返りながら、これからの展開へ可能性を感じることのできる濃密な1時間となりました。
レセプション Reception
トークセッションの後、同会場でレセプションが行われました。ケータリングを囲み、高岡漆器や高岡鋳物の食器でのお食事を楽しんでいただきながら、ご参加のみなさんやチームメンバーが交流を深めました。
Catering:Favorite
ワークショップ Work Shop
12月1日(土)、2日(日)の2日間限定で富山県高岡市の伝統産業である螺鈿(らでん)や、金属工芸の体験ワークショップを開催。多くの参加者の方が、じっくり腰を据えて作品づくりを行っていました。普段なかなか触れることのできない、高岡の伝統技術を知っていただく貴重な機会ともなりました。
たくさんのご来場、ご参加、本当にありがとうございました。
いろいろな反響をいただき、「工芸ハッカソン」は次なる展開に向けてまた動き出します。今後についてもぜひご注目ください!
「工芸ハッカソン2018」
2018年11月30日(金)- 12月2日(日)
会場:渋谷 EDGEof
photo by Ryo Mitamura